皿ヶ嶺の植物図鑑 ヒメワラビ シダ科名リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 ヒメシダ科
学名 Thelypteris torresiana var. calvata

東北地方中部以南の里山の道端や林縁などに雑草的に生え、草丈1.5mほどにもなる大型の夏緑性シダ。根茎は短く斜めに立ち、披針形の大きな鱗片をつけ、葉を多数生じる。
葉柄は長さ40〜60cmあり、わら色で基部はやや太く基部の鱗片は大きい。毛があるが次第に脱落して無毛になる。
葉身は長さ50〜100cm、幅30〜60pの三角状卵形で3回羽状深裂〜複生。葉面は黄緑色〜淡緑色で草質。葉柄から葉の両面に掛けて白い毛が多い。羽片には柄があり、中軸に対し斜上する。
ソーラスは小羽片の中肋と縁との中間に並んでつき、包膜は小さい腎臓形で辺縁にわずかに毛がある。
名前の由来:ワラビに似ているが葉が薄く細かく分かれ、弱々しい感じがすることから「姫」。一方、ヒメというには大き過ぎるので、ワラビより「品がある」からとの言い訳的な説明もある。

9月
2014年9月中旬撮影 2014年9月中旬撮影
 
2014年9月中旬撮影   2014年9月中旬撮影



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