北海道南西部〜九州の日当たりのよい山野に生える多年草で、茎の断面は四角形、直立して高さ1m前後になる。茎の表面には下向きに細毛が生え、中は空洞である。 葉は対生し長さ5〜15cm、幅4〜8cmで広卵形、先は鋭く尖り鈍い鋸歯がある。なめると苦い。 9〜10月、枝先の葉腋から長く伸びた茎先に、まばらな円錐花序をつくり、淡紫色の小花を多数つける。唇形花で上唇弁に紫色の斑点が入るのが特徴。雄しべ4本のうち、2本は花弁の外に少し飛び出している。 花の後にできる果実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。 名前の由来:その昔、弘法大師が山道で倒れている一人の行者に、近くにある草をしぼって口に含ませたところ、その行者は元気をとりもどした。病人を「ひき起こす」という意味で付けられた。 |