皿ヶ嶺の植物図鑑 ベニイトスゲ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 カヤツリグサ科 
学名 Carex sachalinensis var. sikokiana

近畿地方以西〜北九州の山地の樹林下にまばらに叢生する、草丈20〜35pの多年草。地上または地下に濃赤紫色の鱗片をもつ短いほふく根茎があり、本種の特徴でもある。茎は中空で、上部はざらつきがあるが下部は平滑。基部の鞘は長さ1〜3cmで鮮やかな赤紫色。
葉は柔らかく、有花茎と同長または短く、幅2〜3oの線形。
花期は4〜6月。花穂の上部に雄小穂を出し、下部に雌小穂を出す。雄小穂は線形で、鱗片は淡黄色〜黄褐色。雌小穂は線柱形で苞より短く、鱗片は淡褐色〜褐色。
果胞(雌蕊を包む袋)は長い倒卵形で痩果を包み、上部は次第に細まる。
名前の由来:葉が細く基部が紅色であるスゲ。「スゲ」は冬でも青々として「清々(すがすが)しい」から転訛したという説などがある。
別名:シコクイトスゲ

4月
 
2014年4月中旬撮影    
7月
 
2013年7月上旬撮影   2013年7月上旬撮影



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