本州〜九州の低山の比較的明るい林床や林縁に自生する、草丈50〜80cmの夏緑性シダ。根茎は細く短く這い、やや密に葉を出す。
葉柄はかたい針金状で葉身とほぼ同じ長さあり、赤褐色で光沢がある。
葉柄の上部と葉軸、羽軸には毛が多いが、基部は毛が多くなく、光沢がある黒褐色で長卵形の鱗片を疎らにつける。
葉身は長卵状長楕円形で2回羽状複葉。羽片は披針形で10〜20対あり、最下羽片はやや下向きにつく。両面とも毛があり、裏面には球形の腺がある。
胞子嚢群(ソーラス)は裂片の葉脈寄りで、しかも、縁の近くに付く。包膜は直径1mm以上とやや大きい円腎形で、背に毛がある。
名前の由来:長くてかたい葉柄を針金に見立ててこの名がついた。 |