本州以南の日当りのよい湿地などに生える、草丈50〜100cmほどになる多年草。開花期にはドクダミに似た独特の臭気がある。 葉は長さ5〜15cmの卵形で互生、表面は淡緑色で滑らか。明らかな5本の葉脈があり、葉の先は尖り 縁に鋸歯はない。 6〜8月、上部の葉の脇から長さ10〜15cmくらいの穂のような形をした総状花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。花序は初めは垂れているが、開花につれて立ち上がる。花には花弁も萼片もない。 花のすぐ下に位置して花序に向かい合う葉の表面が白く変化し、花弁の役目を果たすのが本種の特徴である。虫媒花なので虫を誘うためであろう。 9月頃にはまた緑色に戻っている。 名前の由来:夏至から11日目を半夏生といい、この時期に花を開くから半夏生。さらに、葉が半分白色になっているので、「半分だけお化粧をしている」ように見える所からとの二説がある。 |