日本各地のあぜ道や草地などに生える草丈30cm程度の多年草。6月から盛夏にかけて茎の先に長さ3〜8cmの花穂をつくり、紫色の唇形花を密につける。茎は他のシソ科の植物と同様に断面は四角であり、鋸歯がある葉は対生している。花序もよく見ると基本は四角形である。 苞葉が密に対生しており、1つの苞葉に3つの花が咲くので、上から見ると合計12の花を数えることができる。 花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。 名前の由来:花穂の形が矢を背負って入れる靱(うつぼ)という道具に似ていることから付けられた。夏枯草(カゴソウ)は真夏に花穂だけが急に褐色に変色して、まさに枯れたようになるため。 |