関東以西の山地に自生するケクロモジの変種で、樹高2〜3mの落葉低木。本年枝は黄緑色ではじめ軟毛があるが、のち無毛。
葉は枝先に集まって互生し、側脈は6〜9対。全縁で先がとがった狭倒卵形で、基部は楔形をしている。
葉の表面は淡緑色で短毛がなく、裏面は淡白緑色で、はじめ絹毛に被われるが次第に薄くなり秋まで残る。葉脈は裏面にはっきり隆起する。
雌雄別株。4月頃、葉の展開と同時に花序をだし、小さな黄緑色の花を咲かせる。花披片は6個、花序柄や花柄には白毛が多く、花は数個集まってつく。
名前の由来: ケクロモジに似るが、葉裏の絹毛が薄く秋まで残ることに因る。別名ミヤマクロモジ。 |