関東以南の暖帯の日当たりのよい、乾燥した丘陵斜面に生える大型多年生草本。地下茎は硬くよく拡がり、よく繁茂した場所では、葉は密に絡み合い、高さ2mを超える純群落になる。根茎は縁毛のある鱗片を密生し、葉を疎らに出す。葉柄は硬く、茶褐色で光沢がある。
葉身は葉柄の上端で左右の2羽片に分かれ、各羽片は皮針形、2回羽状に深裂する。左右両羽片の分岐点には鱗片に覆われた芽があり、毎年1回ずつこれが伸びて先端に左右の2羽片を生じる。このようにして年ごとに葉を延ばし、葉の段が積み上がって行く。
胞子期は7月。葉の裏面に3〜4個の大きな胞子嚢よりなる黄緑色のソーラス(胞子嚢群)を中央の脈にそって両側に一列につける。
※ 日本では、裏が白いことは心が白いという考え方をし、縁起を担いで、角松など新年の正月飾りに用いる習慣がある。
名前の由来:葉の裏面が粉を吹いている様に白いところから。 |