皿ヶ嶺の植物図鑑 ウチワドコロ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 ヤマノイモ科
学名 Dioscorea nipponica

中部地方以北のブナ帯等に生えるつる性の多年草。つるの長さは3〜10mになり、根茎は肥大して長く横にはう。茎には短毛が見られる。
葉は長柄で互生し、葉身は薄くて淡緑色。縦横とも6〜12cmの広卵形で、やや3中裂し、中央の裂片は卵状披針形で側裂片よりも大きい。側裂片はさらに3〜5浅裂し、放射状に広がる葉脈が目立って、葉うちわ状になる。葉脈は裏面に隆起する。裏に細毛のあるものが多い。
雌雄異株。腋から出す雄花の花序は分枝して複穂になり、雌穂は単一で垂れ下がる。7〜8月に黄緑色の小花をつけるが、鐘形に半開。花被は6片あり、雄花の雄蕊6本は花被片より短い。
 さく果は3枚の羽のある楕円形で、種子には片側に広い翼がある。
名前の由来:葉脈が走る葉の形がうちわに似ていることから。ひげ根のある根茎を、海老(エビ)に倣って野老(トコロ)と読ませる。
別名:コウモリドコロは葉脈が蝙蝠の翼に似ていることから。
別名:コウモリドコロ

8月
2016年8月上旬撮影



inserted by FC2 system