紀伊半島以西〜九州の山地の谷沿いや湿った林縁などに生え、草丈40cm程になる多年草。茎には腺毛を密生する。
葉は全て根生し長い葉柄がある。葉身は長さ5〜10cmの長卵形で濃緑色。先は鈍く尖り基部は心形。両面に長毛があり、裏面と葉柄には腺毛がある。縁は不揃いに切れ込み、その縁に大小の切れ込みがある。
花期は4〜5月。25〜40cmの花茎を数本立てて、上部に赤褐色または淡黄緑色をした直径7〜8mmの小花を20個ぐらいつける。花には魚の骨型の花弁が5個あり、羽状に5〜9裂し、後に反り返る。雄しべは花弁の基部につく。萼裂片は花期に平開する。
花が終わるとすぐに結実し、上向きにラッパ状に開いた朔果をつける。一つの果実には20〜40の長楕円形の種子が含まれる。
名前の由来:花弁が無くなった後の果実が、中国の楽器:チャルメラを連想させるところから命名された。チャルメルソウより大。 |