日本全土に分布する多年草。茎は短く、地面に埋まっている。
葉は放射状に何枚も根生する。柄は長く、先にある葉身は長さ10〜15cmほどのさじ型で表面と縁がやや波をうち、葉脈はほぼ平行に走る。
春から秋にわたり、葉間から高さ10〜20cmの花茎を数本のばし、先に白い花を穂状に密につける。花序の下から上に咲き上がる。花には花弁はなく、4個の萼片と1個の苞に包まれ、雄しべと雌しべが目立つ。
果実は萼片の倍くらいの長さの楕円状で、熟すと上の部分が落ちて、黒褐色の扁平な小さい種子がこぼれる。何かに踏まれると種子が粘液を出して履き物に付き、何処へでも運ばれ分布を広げる。
薬草として有名。種子を煎じて飲むと咳止め、下痢止めの効果がある。
名前の由来:道端の野草の中でも葉が大きく目立つことから、オオバの名がつき、日本全国どこにでもあるので、ドジョウっこ、ふなっこの様な、「コ」が付いて、オオバコになったという説。 |