皿ヶ嶺の植物図鑑 オノエヤナギ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 ヤナギ科 
学名 Salix sachalinensis

北海道〜四国 の山地の湿地や日当たりのよい谷間などに自生する、葉は互生。葉柄は1cm弱。葉身は表面が暗緑色で光沢があり、長さ10〜16cmの先の尖った披針形で、最大幅は基部寄り。裏面は淡緑色で全体に絹毛がある。縁には細かい波状の鋸歯があり、新葉は先端部を除き外側に巻き込む。葉脈は裏面に浮き出し、表面では皺が目立つ。
雌雄異株。4〜5月に葉の展開前に長さ2〜4cmの狭円柱形の尾状花序を出す。基部には2〜3個の小形の葉がついている。雄花には雄蕊が2本あり、葯は紅色を帯びる。雌花の子房には白い短毛があり、花柱はやや長く、柱頭は2裂して赤味を帯びる。
果実は4cm程の朔果。熟すと裂けて、白綿毛に包まれた種子を出す。
名前の由来:牧野富太郎氏が高知県で発見・命名。「峰(お)の上柳」、すなわち尾根の上に生えるヤナギの意味。ヤナギの名は万葉集の也奈宜(やなぎ)に由来しているらしいが、その意味は不明。

5月
 
2015年5月中旬撮影   2015年5月中旬撮影
9月
 
2014年9月中旬撮影  



inserted by FC2 system