本州〜南西諸島に分布し、台湾にも見られる多年草。谷間の湿った崖や水の滴る岩壁に着生する。葉は根生して垂れ下がって生えている。葉身は普通長さ6〜15cmだが、50cmにまで成長するものもある。葉はしわのある楕円状卵形で先は鋭くとがり、基部は翼をもつ柄に連なる。縁には不ぞろいな鋸歯がある。 8月頃に高さ10〜20cmの花茎を出して花をつける。花冠は径約1〜1.5cmで5裂し筒部は短い。雄ずいは5個あり、花冠の基部に着き花糸は短く、葯は直立している。 名前の由来:ナス科のタバコに似た葉をもつので「岩煙草」と名付けられた。また若葉が食用にできることから別名イワヂシャ あるいはイワタカナとも呼ばれる。 |