全国の山地の岩崖や やや明るい林縁に自生するつる性の落葉木本。
幹や枝から出した気根は木や岩にへばりつき、上へ上へとはい登り、長さ10m以上になる。前年枝の樹皮は縦に裂けてはがれ落ち、灰色になる。若枝は淡褐色〜赤褐色。気根は主に2年目以降の枝から出る。
葉は対生で長い葉柄があり、これは赤みがかっていることが多い。葉は広卵形〜卵形で先端は尖り、葉縁には粗く尖った疎らな鋸歯がある。両面とも葉脈に沿って短毛がある。
花期は5〜7月。中心に小さな白色5弁の両性花を多数つけ、周辺には1枚の白色の萼片からなる装飾花がある。よく似るツルアジサイ(ゴトウヅル)は、装飾花の萼片が4枚。
果実は倒円錐形のさく果。10個の稜があり、熟すと稜間で裂開する。
名前の由来:岩絡みであり、「気根」を出して近くの樹木や岩場に絡み付きながら、逞しく這い登るところから、この名になった。 |