日本全土の比較的水分のある谷沿いなどに自生する落葉の小高木。 高さは10mほどになる。樹皮は赤褐色できめが細かい。葉は両端のとがった楕円形で互生。花期は5月頃、横枝から出た小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数つけ、芳香がある。花冠は5片に深く裂けるが大きくは開かずややつぼみ加減で咲き、雄しべは10本。果実は長さ2cmほどの楕円形で、大きい種子を1個含む。熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。 材は粘り強いので、火であぶって曲げ、「背負籠」や「輪かんじき」などに利用されていた。また、有毒物質を含む植物体を水の中で叩き潰し、魚を麻痺させて採取する、魚毒に利用されたとのことである。 名前の由来:果実を口に入れると喉や舌を刺激して えぐい(えごい)ことに由来する。 |