日本全国の落葉樹林の林床に生える常緑の多年草。 春に越冬葉の脇から新芽と花芽を出し、高さ30cmほどにもなる花茎をほぼ直立させて円錐塔状に多くの花をつける。花の色は茶褐色〜緑白色など変異が多い。 花は花弁3枚と萼片3枚からなり、真ん中にある花弁を唇弁という。 唇弁は淡い紅色を帯びることが多く、3つにさけ、真ん中の裂片はさらに2つにさける。唇弁の中央からつけ根の部分にかけて3本の隆起した線が入る。 葉は常緑で長さ20cm、幅5cmくらいあり、ゆるやかに縮れている。 葉の数は3〜4枚で、地際から生える。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 名前の由来: 節が多い地下茎をエビの背に、根がエビの脚やヒゲに見えたことにより“海老根”と名付けられた。 |