本州〜九州の山地の林内に生える、樹高10mほどになる落葉小高木。
樹皮は灰褐色で滑らかだが、小さな楕円形の褐色の皮目が点々とある。若い枝は細く、褐色の伏毛がある。
葉は単葉で互生。枝先に集まってつく。長楕円形で、縁には低い鋸歯があり、表面は無毛、裏面は淡緑色、脈が突出し褐色の毛がある。側脈は20〜27対。縁には浅い鋸歯があり、葉の先は短く尖る。
花期は6〜7月。枝先に複数の大きな円錐花序を出し、黄白色の小さな花を多数つける。花序には毛が密生する。花は直径約3mmで、芳香がある。花弁は5枚、外側の3枚は大きく広卵形、内側の2枚は小さく線形。萼片も5枚である。雄しべ5個のうち2個が葯をつける完全雄しべで、残りは退化して鱗片状の仮雄しべになっている。子房は淡緑色。
果実は直径4〜5oの球形の核果で10月頃に赤く熟し、後に黒くなる。
名前の由来:生木を燃やすと切り口から泡を出すことからきている。または白い花が、泡を吹いたように樹冠を覆うから、とも。 |