本州以南に分布する常緑性の低木で、樹高は通常3m程度に収まるが、山地に自生するものの中には6mもの高さ達するものもある。
葉は楕円形で互生。葉の表面は濃い緑色で毛が生えている。先は尖り、縁には浅い鋸歯がある。新芽はやわらかな光沢のある赤色で、花と同じくらい美しい。2〜4月、スズランのようなつぼ形の白い小花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲き誇る。花冠の先は浅く5つに裂ける。
果実は直径5〜6ミリの扁球形をしたさく果で、上向きにつく。
枝葉に「アセボトキシン」という有毒成分を含み、具体的な中毒症状は、吐く、下痢、腸からの大量出血などが挙げられる。
名前の由来:有毒成分が語源。馬が葉を食べると神経が麻痺し酔ったような状態になるというところから「馬酔木」の字を当てた。別名:アシビ 、アセボなど (いずれも、漢字は馬酔木) |