日本全土の山野の日当たりのよく、やや湿ったところに生える小型の多年草。茎は四稜があり赤褐色を帯び、基部は分枝して地をはう。節からひげ根と直立する茎を出し、高さ30cmほどになる。 7〜9月に小さな黄褐色の花を点々と下向きに付ける。 葉は対生し、上部の葉はときに互生する。花は雄性先熟で、雄花期が終わると葯と花弁はしおれて落ちる。雌花期では4個の羽毛状の柱頭が開く。晩秋から冬期にかけて、寒風に晒される場所に生育するものは紅葉していることが多い。 名前の由来:小さな花をアリに見立て、草全体を蟻の塔(アリ塚)に例えて付けられた。また、小さな花を蟻の頭に見立てた「蟻の頭(とう)」という説もある。 |