北海道南部から屋久島まで広く分布し、樹高30m以上になる常緑高木。
樹皮に亀甲状の割れ目がはいり、根元の上部1mくらいからは薄く剥がれて赤い色となる。
葉は断面が半円形の長さ8〜12cmの長針形で、2本が対となって束生する。
雌雄同株で雌雄異花。冬芽は赤褐色。5月頃、新枝の先端に2〜3個の紅紫色の雌花をつける。雄花は楕円形で新枝の下部に房状に多数付き、多量の花粉を空中に放出する。
種子は光が当たる場所で発芽しやすく、発芽後の生長にも強い光が必要であるために、安定した極相林の中では子孫を残すことができない。
名前の由来:樹皮が赤いのでこの名が付いている。クロマツに比べて葉がやや細く柔らかいため、クロマツの「雄松(オマツ)」に対比して、「雌松(メマツ)」と呼ばれることもある。 |